モスクワの伯爵

2020-10-16

ホテルで、軟禁生活を送ることになった伯爵の物語。 長編小説というものを久しぶりに読んだ。今日、読み終わった。 もともと「今のコロナの時期に読みたい本」みたいな感じで紹介されて、読み始めた本。

すごく、よかった。600ページ以上なので、 「途中で、飽きないかな?最後まで読みきれるかな?」という気持ちもあったが、 最後まで読んで、本当によかった。最後らへんのハラハラドキドキ感、最高でした。

「自分の境遇の主人になる」ということが、テーマの1つとして描かれていて、 じゃあ、たとえば、「自分をとりまく今の現状に対して、境遇の主人になる」とは、 どういうことだろう?と考えさせられました。

自分の力では、どうすることもできなかったこと。 自分で選んでやったこと。 そのような過去の1つ1つが繋がって、たどり着いた 「今」という境遇の主人になるとは、どういうことだろう?

今という境遇の主人になるために、今できることは、なんだろう?

自分の地平線を広げたければ、思いきって地平線の向こうへ行くのが一番だ。

次の地平線の先にある世界は、どんな世界だろう?

2020-10-04

「死にたい」
毎日そのような気持ちを抱えて過ごした時期もあった。

この小説のなかにも、そのような心の闇を越えていく夜が描かれています。 その夜の場面を、今日、読んだ。

太陽がのぼり、しずんでいく。 そして、しずんで行った先には、また新しい朝が待っている。

一番暗い、その時間帯を越えていく後押しをする要素は、なんだろう? それは、ときとして、この物語の随所に描かれる、本当にささやかな「何か」なのかもしれません。

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