Murder on the Orient Express

2022-01-30

「オリエント急行殺人事件」 ずっと読んでみたいと思っていた名作。 やっと読む時間を作って、読んだ〜。

トリックの真相については、すでに、どこかで聞いたことがあったので、 ある意味「ネタバレ」状態で、読んだわけだが、それでも面白かった!

ところどころ、フランス語が出てくるのも、勉強になった。

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小説の英語:Murder on the Orient Express

印象に残った所

"The body -- the cage -- is everything of the most respectable -- but through the bars, the wild animal looks out."

おもしろい表現。

外見は檻のようなもので、その檻の中に潜む野生動物の視線。

外面をどんなに取りつくろって、ごまかそうとしても、 内側から、にじみ出る1人1人の本質は隠しきれないのかもしれません。

それなら、むしろ、いさぎよく、その本質を存分に活かして生きていくほうが、 すがすがしい気持ちで過ごせるのかもしれません。


"But you have the soldier's observation for detail. You notice without noticing, so to speak."

「notice without noticing」 日本語にしたら、「無意識のうちに気づくこと」みたいな感じかな...。

言葉や顕在意識に浮上しないが、無意識のレベルで、感じて、気づいて、判断がなされて、 自分のなかで、なんらかの処理がされていることって、結構あるのかもしれません。


"If they are all lying, it is just as confusing as if they were speaking the truth."

これも読んだ瞬間、付せんを貼った文章。

みんながウソをついていても混乱するが、みんなが真実を口にしても混乱を招いてしまう。 というような内容。

興味深い考察。

それは、自分にとっての真実が、他の誰かにとっての真実であるとは限らないからかな...?


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