インドで学んだこと3つ

2016-01-03
The first rule in India is never touch anything but yourself.

インドでの最初のルールは、自分以外のものを触ってはいけない。

映画「食べて、祈って、恋をして」より 。 ビンの飲み物に口をつけて飲もうとした主人公に、ストローを差し出し、ひと言。 

道や方法は、1つだけじゃない

日本の常識では考えられないようなことを、 インドで、たくさん目の当たりにしたけど、そのうちの1つが交通事情。

はじめに気になったのは「クラクション鳴らしすぎじゃない?」

その次は「ここ(4車線じゃなくて)2車線だよね??」 「ここ一方通行の道だよね??」「車間距離、近すぎない!?」 「きゃーー!!」「Oh my Gosh」言い出したらキリがない。 まるで、信号以外の交通ルールは、存在しないように見受けられた。

そこで、ふと思った。 目的地に向かう道や方法は、1つだけじゃないのかなって。 そこにたどり着くためには、この道と、この道しかないと思えても、 今まで、あたりまえだと思ってきた常識や既成概念を疑ってみたら、 意外と別の道や可能性が見えてくるのかなって。

本質を、みつめる

Eyes are the window to the soul.(目は心の窓)ということわざがあるけど、 1つ印象に残っているのは、すべてを見透かすようなインドの人の瞳。

なんというか、わたしのことを「魂レベル」で、見られてるような感じが、何度かあった。 第3の目で見られているような、不思議な感覚だった。

年齢、性別、肩書き、外見などで人を判断するのは簡単だけど、 人に対しても、物事に対しても、移り変わりゆく人生の流れに対しても、 本質のようなものを感じとれるようになりたいな〜と思った。

自分で考える

インドで売っているものには、値札が、ついていないことが多い。 目の前の商品やサービスは、自分にとってどれだけの価値があるのか、考えないといけない。 そうしないと、どんどんボッたくられる(笑)

日本には、たくさんのルールがある。それは、ある意味、楽でもある。 何も考えず、ルールに従っていたら、とりあえず無難。 また、ルールがあるから秩序が保たれるし、それは日本文化の美点でもある。

でも人生には、マニュアル通りにはいかない、臨機応変に対応しないといけないときもある。 「考えなければ、ボッたくられる」みたいなシチュエーションも、ときには、ある。

さいごに

インドに行って帰ってきたら、「もしかしたら、できないんじゃないか」とか 「難しいんじゃないか」っていう気持ちが吹き飛ばされた。

なんだってできるし、そこに行く道は1つじゃない。 いろんな可能性を持った扉が、目の前に次々と現れた。 あの不思議な感覚は、今でも覚えている。


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