「ジョバンニの島」という映画。北方領土をテーマにしたアニメ映画。 1つ大好きなシーンがある。
日本の子どもたちと、ロシアの子どもたち。
それぞれ別々の教室で、それぞれの国の教育を受ける。 学校は木でできた、昔の映画に出てくるような学校。 音楽の授業も、それぞれの国の民謡を歌う。日本の民謡は、確か「ふるさと」だった。
でも、あるとき、 日本の子どもたちが、自分たちの教室でロシアの民謡を歌い、 ロシアの子どもたちが、自分たちの教室で日本の民謡を歌う。 壁越しに、お互いが、お互いの国の民謡を歌っているのが聞こえる。
たとえば。外国人が、つたない日本語で「コニチワ（こんにちは）」と言う。 自分の母国語で、相手がカタコトでも話しかけてくれたら、やっぱり、あたたかい気持ちになる。
お互いの言語を学ぶ。お互いの文化を学ぶ。 流暢に話せなくても、学ぼうという姿勢が大切。 それは、世界が1つに繋がっていくための架け橋の一部になる。