「トイレ」が言えずに困った話

2015-03-13

あれは、小学生のとき。転校初日。 英語は話せず。その学校に、日本人は、1人もいない。 1番困ったのは、「トイレ」という言葉を知らなかったこと。

海外、どこへ行っても、何を知らなくても 「トイレ」という言葉だけは知っておかないといけない、 と心に刻んだ瞬間。

「トイレ、トイレ」 「トイーレ」 「トォーイレ」 「トイレェ-」

イントネーションを変え、英語風に?何度も伝えようとしたが、伝わらず。 だんだんクラスの皆が、私の周りに集まってきたが、誰も理解してくれず。

「トイレって英語じゃないの?」 誰もが、一度は抱いた疑問。

トイレ
Toilet
意味:便器

だんだん必死になっていった。 恥ずかしかったけど、「もう、どうでもいいや」と。 だって、それをしないと、もっと恥ずかしいことになるから...。

そして、ジェスチャー(身ぶり手ぶり)で、自分がトイレに行きたいことを伝えることに。 どんなジェスチャーだったかって? それは、ご想像におまかせします。

ダイアンという女の子が、私の手を引いて、笑いながら、走ってトイレに導いてくれた。

この日、恥と引き換えに、大切なことを学んだ。 「トイレ」は英語で「washroom」だということを。

のちに、「restroom」や「bathroom」や「powder room」という言い方もあるのだと学び。 その更にのち、イギリス英語では「loo」という表現もあるのだと学んだ。


多言語学習の記録
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