2021-02-15
一時湧いた怨みの気持ちは、静かな水面に石が投じられたようなものです。 当然、波紋ができます。そして、放っておけば、波紋はしだいに弱いものになって、 もとの静かな水面に戻っていきます。
このたとえ話、すごく好き。
ふと思った。 どうにもならないことを、どうにかしようとするから、余計に苦しむことになるのかも。
石が水面に落ちれば、波紋ができる。 それは、自然なこと。
生きていれば、心は揺れる。 ときに、ゆるやかに、ときに、激しく。 それでも、放っておけば、心はもとの状態に戻ってくる。 だから、大丈夫。
水面に波紋ができたとき、心が乱れたときは、あわてない、ムダな抵抗はしない、 湧いてきた負の感情を感じないようにムリに抑え込もうとしない。
深呼吸をして、今、浮びあがってきた、ありのままの感情を受けとめる。 火にガソリンを注ぐように、頭で余計なことを考えて、その負の感情を大きくしないように気をつける。 頭で考えるのを止めて、体で、その感情を感じて消化していく。
たとえば、怒りの場合、体の一部が熱を帯びているように感じたりします。 その感覚に意識を向けてみる。 そして、ゆっくりと呼吸を整えて、心が、もとの静かな水面に戻っていくのを感知する。