忘却の整理学

2021-07-29

医師が絵を描くのは、いいこと。みたいな話が印象に残りました。 本業(医療)を忘れて、他のことをすることが、逆に、本業に貢献する。

うん、自分にも心当たりがある。

たとえば、フランス語。 今の自分には、まったく必要ない。 学ばなくても、生きていける。

でも、目に見えないところで、ほかの作業に良い影響を与えているような気がします。

ほかにも、忘却について、いろんなことを考えさせられた。

記憶することは、意識してやっていることが多い。 でも、忘却は、もっと自然なプロセス。 忘れようと意識すると、余計、忘れられない。

夜、眠りにつくとき、1つの「死」みたいなものを通過するのかもしれません。 そこで、忘却の作業が進み、 朝を迎える。

夜の熱が、朝になったら冷めている、ということもある。

さまざま忘却の過程を経て、それでも、なお、自分のなかで「生きているもの」があるなら、 それは、行動に移していくべきことなのかもしれません。


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